昔から絵を描いたり、プラモデルなど模型を作ることが好きで、図工や美術の成績はよい方でしたが、手先が不器用なことは自覚しておりました。
そんな自分が木工アイテムづくりをしようと考えたのは、安価なCNC工作機の存在を知ったから。
樹脂などを射出し積層して3次元の立体を成型するのが3Dプリンターで、反対に木材や金属素材を切削して立体物を"彫り起こす”のがこのCNC工作機。
これを使いこなせれば一人でモノづくりを完結することが出来ます。なんだかわくわくしませんか?
CNC工作機による加工の利点
・0.1ミリの精度で3次元切削が出来る。
・加工データを保存しておけば同じモノを作ることが出来る。
・レーザー加工のような焼き跡が出ない。
CNC工作機による加工の欠点
・切削幅やR、切削深さはエンドミルの径、刃長に左右される。例えば入り角はピン角にならない、ミルの半径が最小R。また切断できる板厚は刃長以下。
・エンドミルによる切削はとにかく時間がかかる(数時間はザラ)
・刃の交換が手作業のため煩雑(高価な機械は自動のものがあるらしい)
この他にもCNC加工の欠点や製作上の制約はたくさんありますが、CNC工作機はこれからの新しいモノづくりの可能性を拡げる画期的な道具。制約条件の中で自分の能力を高めながら試行錯誤することで、新たなデザインや美の世界が開かれるのだと思います。